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自然食よもやま話その1

2005年6月7日火曜日

過去にマクロビオティックの月刊誌などで連載していた関係もあり、ここ数年、マクロビオティックやゲルソン療法など自然食を生活に取り入れるお客様が着実 に増えている。雑誌やテレビでマクロビオティックや穀物食、スローフードなどを盛んに特集するせいもあるだろうが、大切な子供たちの未来にとって、とても 良い兆しであり喜ばしいことである。私も今思えば奇跡的とでもいうべき出会いや、様々な方との不思議なご縁によって、代替療法の世界にドップリと浸かって いるわけだ。


栄養療法界の雄:ドクター山口と、故今村光一氏との出会い
私の親しい友人は今村光一事務所で、長年にわたりお客様の食事や健康指導をしてきた中心人物である。その関係で当社も十年近く今村事務所から海外商品を仕 入れていた。その間、栄養療法、ゲルソン療法などの実際、裏話、そして日本で行なう場合の限界も私なりに理解することができたつもりだ。鮫軟骨療法、コー ヒー浣腸やアミグダリン※B17療法、オリーブエキスユーロペン、裸の葉緑素・・・。その頃の体験や知りえた情報は今の私にとって貴重なものである。

ブー ムの頃はアメリカやメキシコまで治療を受けに行く方もいたようだが、聞くと行くとでは大違いの事例も少なからずあったようだ。日本でも有名なある栄養療法 ドクターを日本のアレルギー患者が訪ねた時のこと、ステロイド治療に辟易していたその家族は、本で読んだビタミン治療に希望を託し渡米したわけだ。ところ が、実際に治療を受けてみると数分の問診後、ステロイドを処方されただけであった。愕然とする家族の様子が目に浮かぶ。私の知人の医師も世界的に有名な栄 養療法を売り物にしている海外の病院を訪ねた。しかし、実際に目撃した病院のあまりの不潔さや、設備のお粗末さ、本で紹介されているのとはかけ離れた食事 内容に驚くといった事例も実際にあった。

アメリカの有名な栄養療法医がプロデュースし たサプリメントも今では日本にたくさん輸入されるようになったが、内容はお粗末なものが多い。かと言って、栄養療法そのものを否定するのは早計である。栄 養療法は間違いなく、今後の医療の要となるものだ。が・・数冊の本を読んだだけで、よく調べもせずに実行するのだけは気をつけて頂きたい。ゲルソン療法で すすめる全粒粉のパン、大量の野菜、豆類、人参やリンゴのジュースなどは素晴らしいものだ。しかし、無塩食、コーヒー浣腸などは、一歩間違えば重篤な状況 に陥る可能性もあるのだ。本に書かれているように誰でもかれでもが亜麻仁油を大きなスプーンで2杯も3杯も摂る必要も無い。多くの場合、小さじ2~3杯程 度で十分な恩恵を得ることができることを覚えておいて欲しい。

アメリカの栄養療法はア メリカという風土、アメリカ人の体質、アメリカの食生活に対する手段であり、体質も気候帯も風土も異なる私たち日本人にそのまま当てはまるものでもない。 まして無塩食などヘタをするととんでもないことになる可能性もある。無論、特定の体質や疾患に対する低塩なら話は別だ。兎にも角にも”ムヤミヤタラ”本の 内容を鵜呑みにせず、良い部分だけを柔軟に上手く取り入れることが最も大切だと思う。要はホドホド。

誰 よりも早く現代栄養学に警鐘を発してきた今村氏の功績はやはり偉大である。その快活な人柄、何ものをも恐れず真実を貫こうとする作家魂、代替医療から スェーデンボルグまで、鋭い洞察力は読む人のすべてを魅了した。毎年頂いた今村氏の年賀状を見ていると殊更ながら感慨深い想いがこみ上げてくる。

その当時、今村事務所から届くヘルスレターを読むたびにいつも興味をそそられるコラムがあった。医学や栄養に関するその記事はとてもレベルが高く、読むた びにいつも感心していた。その記事を書いているのは一人の日本の医師であった。私は「世の中にはずいぶん栄養のことに精通した聡明な医者がいるもんだ な~」といつも思っていた。今、思えばそれが、山口武医師との出会いであった。そうフードネイチャーを設計した山口先生のことだ。

そ の後、十数年経った頃、友人から「画期的なビタミンミネラルを開発するので、ぜひ協力して欲しい」との話がもちかけられた。名前もまだ決まってはいなかっ たが、フードネイチャーのコトである。さらに設計のすべてを、あのコラムを書いていた山口医師が担当するというのだ。大阪で初めて会ったドクター山口の印 象はというと、とてもスマートで気さくな方というイメージであった。しかし、その穏やかな外見とは裏腹に、こと医学や栄養のこととなると、その歯に衣着せ ぬ発言はとても明瞭で説得力のあるものであった。この時私は「この医師が設計するサプリメントなら、間違いなく素晴らしいものができる」と確信したのを昨 日のことのように覚えている。

企画から数年後、やっとフードネイチャーは完成し現在に 至っている。まだまだ知名度は低いが、他のビタミンサプリメントの十年先を進んでいることは確かであり、当分は他の追随を許さない素晴らしい商品である。 私はお客様から医学的な質問があった場合、分からない部分はいつも山口先生に相談するが、嫌な顔ひとつせず、その都度、明快に、斬新、的確なアドバイスを 頂き本当に感謝している。天才医師がいつも傍にいてくれることほど、頼もしいことは無い。この出会いに感謝感謝。私は幸せ者である。

自然食とはなんぞや?
不耕起栽培の神様、福岡先生の本より抜粋

四季に学ぶ          福岡正信著    わら一本の革命より

早春,春の七草,たにし,蜆,海の蛤,サザエが美味となる.
緑の季節,ツクシ,ワラビ,ゼンマイ等の山菜・桜の若葉,柿,桃,山芋の若葉などは珍味かつ薬味となる.
筍が出れば,タケノコメバルが美味となり,麦刈りのころムギワラダイやムギワライサギが豊富にとれてとても美味しい.

春のノボリサワラの刺身を賞味し,菖蒲の節句にはショウブダチウオを供えて祝う.
春はまた磯遊びのころ,青の食物海藻が美味となる.
梅雨があけるころ,青梅をつける.
ラッキョウの爽やかな味とともに,果物の枇杷,杏,桃などを体が欲しがる.
枇杷は実ばかり食べず,種子をコーヒーにし,葉を煎じて茶にして飲めば百薬の長となり,桃や柿も葉を利用すれば,同じく不老長寿の薬となる.

真夏の太陽の下,涼風の木陰で陰性の瓜をたべ,乳を飲み,蜂蜜をなめる事も許される.
菜種油やゴマ油も夏ばての身には必要である.
初秋になって様々な果物が実り,黄色食品の雑穀,大豆,小豆が取れる.
月見のきび団子,里芋に添えた枝豆,秋深まってのトウキビ,小豆飯,松茸飯,栗飯も理にかなっている.
夏の陽性を十分に吸収した米が秋に実るということは,冬に備えてカロリーに富んだ主食が豊かにとれるということで,何よりもありがたい.
主食といえば,米に比べてやや陰性の麦が春に取れて,麦飯や冷麦,そうめん,うどんとなり,食欲減退の夏の口に合うのも妙である.

夏から秋に取れる蕎麦が極陽の雑穀でありながら,夏にはなくてはならない食品となるのも妙である.
秋がくれば秋刀魚の季節.霜が降り始めると,焼き鳥屋の屋台をのぞきたくなる.
極陽の青魚のブリ,マグロがこの季節によく摂れ美味となる.
陰性の時期に陽性の青魚が美味となるのも自然の配剤であろう.
またその頃には大根や葉っぱ類が豊富にできて,魚に添えて出せば結構調和がとれるのも面白い.

塩をしたり焼いたりして,陰の魚を陽の食品に変える生活の智恵も人間は持っていて,食は楽しく芸術品にまで高められる.
海の塩と草木を燃やした火の料理は正に食の芸術である.

正月のおせち料理の頃も同様である.
正月のめでたさを祝う料理として,塩鮭,数の子,昆布,黒豆を配する叡智,赤色の魚の鯛,イセエビを配するのも単なる生活の知恵と言われるものではなく,自然と人間が一体となってはじめて生まれる無分別の叡智であろう.

厳寒の冬にはネギ,ニラ,ノビル,を添えた鴨やシシの肉が体を暖めてくれる.
食の乏しい冬ごもり中でも,秋とれた野菜の漬物の味が,香の物として食をしめくくり,カキ,ウニ,ナマコなどの珍味が,また人間を楽しませてくれる.

春を待つ間,雪の中にフキノトウがのぞき,ユキノシタの葉が食べられるようになっている.
セリ,ナズナ,ハコベを賞味しているうちに,一陽来復の春は窓の下まで来ているのである.

このように,日本の四季の食物を身近な所からわずかにとり,その美味,滋味,妙味をかみしめながら,つつましく生きてゆく食生活の中に,天の配剤を見ることができる.

 

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マイクロウェイ代表

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森本淳彦

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